
制御情報工学科は、コンピュータの仕組みを理解し、コンピュータを応用した「モノづくり」を通して社会に貢献できる技術者を育てることを目標としています。低学年よりプログラミングとロボット制御の演習を行い、高学年では新しいアイデアで「世の中に無い製品」を少人数チームで作り上げる創造設計演習を行います。
制御情報工学科では、情報処理技術をベースにして、プログラミング技術、メカトロニクス制御技術、通信や人工知能、データベース、そして機械や電気・電子、制御技術について「幅広く」「楽しみながら」学習することができます。
そして、卒業後は自動車、情報・通信、医療機器、家電製品など幅広い分野で活躍できます。また、進学では「情報工学」「機械工学」「電気工学」「経営情報」「メディカルエンジニア」など更に自分の専門性を高められる大学3年次に編入学することができます。

制御情報工学科は、低学年では情報処理技術を学習し、高学年ではその応用分野として機械制御工学、電気電子工学、情報工学を学びます。また低学年から体系づけた実験実習を重要視しており、多くの講義時間を配分しています。各学年で学ぶ主な専門科目は次のようになります。
各学年で学習する各分野の主な科目 | ||||
学年 | 情報工学分野科目 | 機械制御分野 | 電気電子分野 | 実験実習科目 |
1年生 | 情報処理基礎 | コンピュータ基礎演習 | ||
2年生 | 情報学概論 計算機アーキテクチャー |
製図 | 電気回路 | プログラミング演習Ⅰ メカトロニクス演習Ⅰ |
3年生 | データ構造とアルゴリズム 離散数学Ⅰ |
メカトロニクス 機械工作法 |
電子回路 | プログラミング演習Ⅱ メカトロニクス演習Ⅱ |
4年生 | コンピュータグラフィックス オペレーティングシステム |
自動制御 数値解析 |
電磁気学 計測工学 |
創造設計 工学実験Ⅰ |
5年生 | 人工知能 通信工学 データベースシステム |
流体力学 ロボット工学 生産システム |
通信工学 | 工学実験Ⅱ 卒業研究 |
コンピュータを触ったことが無い人を入学対象としたカリキュラムを設定していますので、特に必要ありません。
プログラミングは低学年から学習しますのでゲームプログラマーになることは可能です。過去に任天堂やゲームソフト関連企業に就職し、活躍している卒業生もいます。しかし、ゲームプログラマーに特化した授業はありませんので、職種によっては卒業後に専門学校などで専門技術を身につける必要がある場合があります。またゲームクリエイターに関しては、アイデア等が重要ですので、高専では難しいと思います。
中学生の方から良く頂く質問です。基本的には学科名の通り主に「電子」で制御するのか、「情報」で制御するかの違いとなります。以下の表は各学科が各分野のどこに重点を置いているかを示した表です。各学科4ポイントで重点配分分野を表しています。制御情報は「情報(プログラミング)」をベースに「機械」と「電気」同じバランスで学習します。一方、電子制御工学科は「電気」をベースに「機械」と「情報」を同じバランスで学習します。
各学科の学習区分表 | ||||
学科/学習分野 | 機械工学科 | 電気電子工学 | 情報工学/ICT | 化学・生物工学 |
機械工学科 | ★★★ | ★ | ||
電気電子工学科 | ★★★ | ★ | ||
電子制御工学科 | ★ | ★★ | ★ | |
制御情報工学科 | ★ | ★ | ★★ | |
物質工学科 | ★ | ★★★ |
制御情報工学科はどの分野でも必要となる「情報工学」をベースに「機械工学」「電気工学」を学びますので、5年間学ぶあいだに、自分に合った専門分野を決めることができます。そして就職する際に自分の専門にあった「情報系企業」「機械系企業」「電気系企業」に就職することができます。高専では幅広く勉強するため、さらに希望する分野の専門性を高めたい場合には各分野の大学に編入学できます。
FAQ最終更新日
2019-07-31